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ゼラチンの用途

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ゼラチン(Gelatin)は、動物の皮膚や骨、腱などの結合組織の主成分であるコラーゲンに熱を加え、抽出したもの。タンパク質を主成分とする。

ゼラチンの用途 「食品関連」

  

一般にアスピックなどのゼリーなどへの使用が良く知られている。マシュマロ・グミなど菓子だけでなく、焼肉などのタレやヨーグルトやクリームチーズ、ハムやソーセージなどにもゲル化剤・増粘剤・安定剤として広く利用されている。調理用の素材として販売されているゼラチンは薄い板状もしくは粉状のものが一般的で、ゼリーをはじめ菓子などの家庭料理にも広く用いられている。

ただし、ゼラチンは食物アレルギーを引き起こすことがあるので、市販されているゼラチンを含む食品は、原則ゼラチンを含む旨を表示することになっている。

コーヒーゼリー以外にも、ワインゼリー・フルーツゼリーなど様々なゼリーに用いられる。フルーツゼリーの場合、パイナップルやキウィフルーツのように、タンパク質分解酵素(プロテアーゼ)を含む生の果物を使った場合は、それらがゼラチンのタンパク質を分解してしまうためうまく凝固しない。プロテアーゼの一つであるバイナップルに含まれるブロメリン(プロメライン)やキウィフルーツのアクチニジンは熱により変性しその効力を失うため、熱処理の行われたもの(缶詰)などを使えば、問題なく作ることが出来る。

ゼラチンの用途 「工業製品関連」

■接着剤
ゼラチンの利用法として、歴史に古くから記されている。特に木材に対して極めて強力な接着力を示す一方、蒸気をあてると結合が緩み剥離する事から、調整や修理の必要な、バイオリンなどの弦楽器の接着剤として用いられ、修理の際に剥離の必要な部位には、意図的に接着力の弱いものが使用されている。弦楽器は基本的に、ヨーロッパの気候を基準に作られているので、日本の夏場のように、高温多湿の車内などに放置すると、ニカワが溶けてしまい、楽器がバラバラに分解してしまうという惨事が起こる。その際、たいてい弦の張力で傷が付いてしまう。日本では、竹やハゼノキを幾重にも貼り合わせてつくる和弓づくりにも古くから用いられており、材料の接着は弓の性能に大きく影響する事から和弓に用いる膠は伝統的に弓師自ら作成・調合している。

■フィルム・印画紙
溶かしたゼラチンに臭化カリウムの溶液と硝酸銀の溶液を加えて攪拌すると写真乳剤となる。1871年、写真乳剤が開発されそれを塗布し乾燥させ感光膜とした臭化銀ゼラチン乾板が発明された。それらの写真乳剤をベースとなる素材に塗布したものが、それぞれフィルムであり印画紙となった。以降、感光物質の結合剤としてゼラチンが用いられ続けているが、デジタルカメラが普及し、使用量は減少してきている。

ゼラチンの用途 「その他の用法」

■医薬品
飲み薬に使用されている各種のカプセルの他、錠剤やトローチなどにも使用されている。水分量を増やし流動性を高めたゼラチンを用い、嚥下障害のある患者への水分補給などにも使用されている。湿布薬にもゼラチンが用いられており、多用されている日本では特に使用率が伸びている。ゼラチンには止血作用があるのでゼラチンスポンジとして手術時に使われる。やがて体内で吸収されるので除去する必要はない。また、ゼラチン加水分解物を止血剤として注射することもある。ロバ(ウシの場合もある)の膠(ゼラチンとして精製する前のもの)を阿膠(あきょう)といい止血作用のある生薬である。阿膠は効能を表示しない限りは法的に食品扱いである。

■化粧品
ゼラチンの元でもあるコラーゲンは美容の分野で着目されており、従来シャンプーやリンス、口紅などに使用されていた粘性保持のための添加剤としてだけでなく、「加水分解コラーゲン」「水溶性コラーゲン」などが製品化され化粧品の基材の一つとして使用されている。

■画材
テンペラ画-石膏地や白亜地の下地として膠が用いられる。兎の皮革から作られたウサギ膠などが良く知られている。日本画-日本画を描く上での基本画材である墨がススと膠液を練り込んだものである。描く際に紙や布などのにじみを調節し紙のけば立ちを押さえたい場合に「礬砂引き(どうさびき)」として焼きミョウバンと膠の混合液を塗布する。元来が粉である岩絵具は定着させるため膠液と混ぜて使用する。これらの事から、日本画にとって膠は欠かせない画材と言える。かつては鹿の皮革から作られていた事から鹿膠(シカニカワ)と言われているものや、三千本膠と言われる牛皮膠などが主に用いられている。また、絵画の修復の際に絵具の剥離を抑えるため、膠液とミョウバンを合わせたものが用いられる場合もある。

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Wikipediaより出典 - Article - History - License: GFDL

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